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『宮本から君へ』映画のあらすじ&感想:疲れたけど勇気が出た

2019年公開 原作漫画の前半部分は2018年放映のテレビドラマで描かれ、後半部分が今回の映画となっています。

あらすじ

文具メーカーの新人営業マンの宮本浩(池松壮亮)は、容量は悪いが一本気な性格。年上の中野靖子(蒼井優)といい感じになっている。

 

あるとき靖子のアパートで手作りの夕食を食べようとしていたところに、靖子の元彼で遊び人の裕二(井浦新)が突然訪ねてくる。

 

靖子に手を上げた裕二に対して、宮本は「中野靖子は俺が守る」と言い放ち、靖子は宮本の腕に飛び込み、2人は心から結ばれた。

 

それから仲睦まじく毎日が過ぎた。ある日宮本の取引先の飲み会にも靖子といっしょに参加したが、宮本が飲みすぎて、帰りに部長の息子の拓馬に送ってもらうことになった。

 

その拓馬はラグビーをやっていた超巨漢の男。拓馬は宮本が酔いつぶれている間に靖子に襲い掛かってきた・・。

 

感想

とにかくハチャメチャ映画とでも言いましょうか。

 

宮本は靖子のために(いや自分のためなのか)超巨漢の拓馬に挑みかかります。当然一発で歯を3本折られ撃沈します。しかし宮本はあきらめません。

 

こんな人実際には絶対いないし、ストーリーにも無理があるのですが、この映画は不思議と面白いのです。

 

クライマックスではちょっと泣きそうになったし、最初から最後まで絶叫してる宮本の「宮本ワールド」に誘い込まれ、まんまと手に汗握ってしまいました。

 

池松壮亮の持ち味が十二分に生かされた作品。それから安定の蒼井優。彼女もずっと絶叫するのですが、絶叫が上手い。あの声を聴いていると、スカッとします。

 

主人公2人の実力でできている映画と言っていいでしょう。

 

元気を吸い取られてげっそりした自分が残ります。疲れたときに観てはいけないかもしれません。

 

だけど後日・・じわじわ湧いてくるものがありました。こんな人いないし、こんな風にも生きられないけど、なんか勇気が出る。だから漫画も映画も支持されているんですね。