日本映画だけ

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2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『めがね』映画のあらすじ&感想:荻上直子監督が描く人生に必要な映画

2007年 監督:荻上直子 たそがれるとは、立ち止まること。そしてまだ余力があるということ。この映画は、人生に必要な映画です。 あらすじ 人生の小休止に、南の海辺の町を訪れたタエコ(小林聡美)は、不思議な一軒宿ハマダに宿泊する。 しかし、観光する場…

『宮本から君へ』映画のあらすじ&感想:疲れたけど勇気が出た

2019年公開 原作漫画の前半部分は2018年放映のテレビドラマで描かれ、後半部分が今回の映画となっています。 あらすじ 文具メーカーの新人営業マンの宮本浩(池松壮亮)は、容量は悪いが一本気な性格。年上の中野靖子(蒼井優)といい感じになっている。 あ…

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』映画のあらすじ&感想

2017年 石井裕也監督・脚本。石橋静河、池松壮亮主演。最果タヒによる同名詩集が原作となっています。生きづらさ、という言葉はあまりにも当たり前の言葉だけれど、この映画にはそれでも「死ぬまで生きるさ」という人が出てくる。それはすごく普通で、尊い。…

『658km、陽子の旅』/映画のあらすじ&感想:コミ症の女性が自分を見つけていくまで。菊地凛子の演技は絶品。

2023年 菊地凛子主演 熊切和嘉監督 上海国際映画祭で最優秀作品賞・女優賞・脚本賞の三冠。菊地凛子は日本映画では初の主演だそうです。 あらすじ 就職氷河期世代である42歳の独身女性・陽子(菊地凛子)は、人生を諦めてフリーターとしてなんとなく日々を過…

『ゴジラ-1.0』映画のあらすじ&感想:ゴジラの声や足音そして熱線の破壊力は映画館でなくては

2023年公開。監督:山崎貴、主演:神木隆之介・浜辺美波。シン・ゴジラにこれまでと違う迫力を感じたのはもう昔のこと。VFXは進化している。これはもう絶対にスクリーンで観たほうがいいです。 あらすじ タイトルの「−1.0」の読みは「マイナスワン」。舞台は…

『ケイコ 目を澄ませて』映画のあらすじ&感想:圧巻の演技を見せた岸井ゆきのの本気

2022年 三宅唱監督。耳が聞こえない元プロボクサー小笠原恵子の自伝「負けないで!」を原案としています。最大の見せ場と言ってもいいのはミット打ちの練習シーン。ケイコの悩み・苦しみ、ジムの閉鎖を前にしたスタッフたちの気持ちもすべて、このシーンに集…